香港について
東方明球を擁する香港は国際的な金融、商工サービス業、および海運の中心であり、米国ヘリテージ財団によって25年連続で最も経済自由度の高い国・地域と評価されました。2020年にはシンガポールに次いで世界第2位となっています。香港は活力に満ちた都市であり、中国内陸部に通ずる主要な入口となる都市です。香港の経済発展は金融サービス、旅行、貿易、物流、専門業、およびその他の商工業支援サービスを主とし、近年ではイノベーション、科学技術、文化、クリエイティブ業、環境保護産業等にも力を入れています。
1997年7月1日付で香港は中華人民共和国特別行政区となりましたが、《基本法》により香港は元来の制度および生活様式を50年間不変に維持しすることになっています。よって、香港は自主的な知的財産権主務官庁である香港特別行政区知識産権署を保持しています。
香港では特許を、標準特許、短期特許、および意匠特許の3種類の態様に分類しています。また、商標登録、版権、商業上の秘密(商業資料非公開)、集積回路のレイアウトデザイン(位相幾何学的グラフ)、および植物品種の保護等も提供しています。
香港
- 原授標準特許
原授標準特許制度〔original grant patent(OGP)system〕は2019年12月19日より香港で実施されている新しい特許制度です。この制度では出願者が香港知識産権署に直接出願を提出できるようになっています。
- 転記標準特許
転記標準特許とは「3つの指定特許庁が付与した特許を基礎とし、香港で出願を提出する」特許出願制度です。指定特許庁とは下記の3つです。
- 短期特許
短期特許の出願は、香港特許登録処に提出します。特許登録処が短期特許出願を受領した後、形式審査のみを行います。すなわち、出願表に規定されているデータ及び関連証明書の審査を行います。
- 外観意匠
コンピューター、電話、CDプレーヤー、織物、宝石、及び腕時計を含む各種製品の外観意匠は全て登録可能です。
外観意匠を登録することにより、例えばコンピューターのディスプレーの外観等の製品の外観のみ保護が受けられます。 - 商標
商標は異なる企業の商品及びサービスを識別するためのロゴです。商標は文字(個人の氏名を含む)、サイン、設計スタイル、字、書体、数字、図形要素、色、音声、匂い、商品の形状またはその包装、及び上述のロゴのあらゆる組み合わせで構成したものです。文章または図面方式で表現した標記を商標として登録できます。
- 著作権
著作権は創作品の原作者に付与される権利であり、文学作品、音楽作品、演劇作品、芸術作品、音声記録、映像、放送、有線放送番組、並びに文学、演劇、及び音楽作品の既公開版の編集印刷、及び演者による演出等に存在します。